魔術士オーフェンはぐれ旅 魔術学校攻防 秋田禎信
IMG_0665オーフェンマジ主人公!

というわけで新シリーズ第3巻。ラチェットとオーフェンの巻かな。

暴徒に囲まれ、魔術学校内に避難する魔術士たちと、未だ拘置されているオーフェン。リベレーターの襲撃はラチェットの働きで最小限の被害で収まるも、状況は悪化していく。そこにオーフェンが戻り、空中を浮遊する戦艦に乗り込み、ウィールドドラゴンとスウウェーデンボリーを倒して(?)、リベレーターを撃退しました。



魔術学校の危機的な状況にラチェットは特殊な能力で、リベレーターからの攻撃を察知します。白魔術師っぽい力?旧シリーズは結構忘れてしまってて、似たような力があったかは、ちょっと忘れてしまいました。

ラチェットは仲間を(周りの人を?)守ろうという気はあるんですけど、魔術士の選民的な意識は嫌いなよう。ベイジットの気持ちもそうですが、キエサルヒマともかわらない魔術士社会の問題ですね。でも、魔術という力を使える人、使えない人が分かれてしまう以上、どうしても選民的になってしまうんですよね。

オーフェンはきっちり政治的状況を見極めた上で、リベレーターを叩き潰す。この巻にきて、初めてオーフェンが能動的に動いたように思います。そして、一気に状況を動かしました。
ウィールドドラゴンとの戦いは、かっこよかった。旧作の記憶からすると、ドラゴン種族というのは圧倒的だったと思うのですが、戦闘能力と機知を使い合わせたオーフェンの圧勝。スウェーデンボリーとの戦いは、結局は滅ぼせない相手なので、仕方ないですが、戦闘としてはオーフェンは本物の魔王に対してさえ一歩も退いてないです。うーん、強すぎる。ここまで強いと、逆に活躍させずらいんじゃないだろうか。
しかし、オーフェンの魔王術の代償は・・・何も無し。コレは予想外。見えないなにかがなくなってるのかと思ってましたが。しかし、その理由が失うことに意義を感じていないから。やがて全能の魔王に近づいていく。きついなー。喪失があったほうがより人間らしいってことですね。オーフェンはウォーカーにはならないで欲しいが。

リベレーターのトップと話し、次の狙いを悟りますが、読んでた自分にはわかりませんw
キエサルヒマに再度結界を張る?しかし、蘇らせた1種族のアイルマンカーでは足りない?それが魔王の目的と重なる?カーロッタの存在が問題となる?・・・だれか判りやすく教えてください。あとで、他に感想書いてるひとを順繰り回ってこよう。

ベイジットも生き延びました。そして、実は高い魔術士の素養も持っているようです。今となってそれが分かるのも皮肉ですが。怪物となってしまったダンと戦い、ビィブと二人でまた革命の戦いを続けようとしています。彼女も色々なものを背負って、引き返せない道を進んでいるようです。


非常に面白かった1冊。なかなか動かなかった状況が一気にうごき、オーフェンの活躍も読めるいい巻だった。おそらく次は、マヨールとベイジットの話になるのではないだろうか。


・・・えーと、マジクは大丈夫だろうか。コギーですら台詞があったのに、一度も登場しなかった。
やっぱりマジクの魔王術が奪って行ってるものは、「存在感」とか「出番」とか言った物じゃないだろうか。