ここは関東? ~山梨の日々~

漫画・小説・ゲームなど適当に、備忘録にでもできたら。

タグ:電撃文庫

先日買った烙印の紋章です。なんだかんだで遅れてしまいましたが、ようやく読了しました。
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 前巻から緊迫の展開が続いてますが、この巻も面白かったです。

 この巻では、サブタイトルにある「雌伏」というのとは少し違うと思いますが、主人公オルバは敵と対峙し、終盤まで状況が動くのを待つ姿勢をとっているので、周りのキャラたちの動きが主になっています。ゼノン王子、エリック公子らの成長やパーシルのオルバとの関わりなど、変わっていく姿がよかったです。
 これまでの展開は、三大国と西方にタウーリアだけだったのですが、さらに海の向こうの東方の大国アリオスがかかわってくるようで、ややこしいことこの上なくなってきます。3大国はそれぞれオルバの世代が力を付けてきており、彼らが協力し、アリオスに対抗するのではないかと思われるのですが、そんな想像を裏切る展開もまた読んでみたい。現状アリオスは強大な侵略国家としてしか現れてませんが、これでこの国まで深く掘り下げられたら、展開がさっぱりわからなくなりそうです。
 
 若手の台頭もよかったのですが、皇帝グールと忠臣シモンの関係も良かった。反乱者の妻子の処刑に対しておおやけに、シモンがただ諫死するだけなら、驚くことはないのですが、あくまで皇帝にだけわかるような形で死をかけて訴えるのが深い。冒頭から二人の若き時の姿が書かれているだけに印象的でした。また、それを受けたグールもただ頑迷な、力を求めるだけの男なら敵役として分かりやすかったのですが、それだけでないことが、この話を面白くさせてくれます。

 前巻から不穏な空気を出していたサラマンドが退場したところで、次の巻ではグールとの決戦でしょうか。大きなところではアリオスとの対決、竜神教の始末があると思うので順に片付けるとすればそろそろでしょう。ただ、この巻でも各地で話が進行して、それがそれぞれに影響を与えあっているように、「順に」片付けられない展開がこれからもあるでしょうし、どうなるのかまだまだ分からないですね。

 まだまだ波乱の展開が予想されますので、早く次の巻が待ち遠しいです。



本屋の開店を待って、ガンパレと烙印の二冊買ってきました。俺妹が9巻でてましたが、あのシリーズ読んでないんですよね。こんど暇があったら挑戦してみようかな。
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「烙印の紋章 9巻」 杉原智則
待ちに待った新刊。
初めに、ビリーナに全て話すのではないかと思いましたが、結局それはないまま。何処かで話さなくては、バレた時大変なような。
この巻ではオルバはギルとしての姿で動いてるいるシーンばかりでした。もうオルバとしての出番は無いのかな、っと思えます。ギルとして敵中突撃を行ってますし、オルバの存在意義が減ってきてるような。オルバ本人のなかで、オルバとしての意識、ギルとしての役割はどう決着を付けていくんだろう。

帝国軍との戦闘は、勝利するだろうことは当然予想できているものの、敵のフォルカーも魅力あるところを見せて、満足のできる戦争シーンでした。オルバも成長しましたし。ただ勝利するだけでなく、オルバが将としての覚悟を決めたのがベストシーンでした。

3将軍はこのまま退場させるのが惜しいですね。どうやって敵だったものを味方にしていくか、見ものです。ウォルトはあっさり次巻じゃ皇太子軍に入りそうにみえますけどw
皇帝の他にも、オルバの周りに敵が多いのも気になります。ライラ、オーバリー、イネーリ、そしてガルダ。どんな始末をつけていくのか、早くも次の巻が待ち遠しいです。


・・・まさか最後にあんなことになるとは。オルバとギルの潤滑油のような存在だった彼がいなくなったあと、どうなるのか。オルバがオルバとしての顔を見せる機会がこのあと減ってしまうのではないかと心配してしまいます。

ギリアムじゃ役者不足だしなぁ。オルバが成長して事足りていってしまうのか。それも様々なキャラの魅力を見たい身としては残念ですしね。



さて、ちょっと出かけたら、次はガンパレ読もう。毎日これだけ読みたい本が出ればいいのになぁ。

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