魔術士オーフェンはぐれ旅 解放者の戦場 秋田禎信
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以下、ネタばれを含みますので未読の方はご注意ください。

魔術騎士団襲撃事件後、オーフェンは責任を取るため議会に拘束され、他の者たちがそれぞれ動くことになります。
そして、今巻ではついにキエサルヒマからの侵略の手が・・・。
謎の多い敵ですが、マヨールらによって一矢報いることができました。勝利が見えない戦いですが、これからが楽しみです。以下、気になったキャラについて感想です。

まずはマヨール。前巻の感想では、活躍は厳しいんじゃないかなんて思って申し訳ない。(http://yamanasi.doorblog.jp/archives/53213860.html)バリバリ動いて立派な主人公です。魔王術が使えないと物足りないんじゃないかなんていうのは、良くない考えでしたね。魔術が使えなくても魅力的なキャラもいますし、魔王術が使えなくても主人公は主人公。
牙の塔で育ったバリバリの魔術師ですが、ヴァンパイアや、エドなどと行動をすると、比べて一般人に見えてしまうから不思議。

マジクは相変わらず影が薄い。それにつられて同行してる魔王の娘姉妹の出番まで少なく、この巻での活躍はありませんでした。次の巻ではシマスと戦うのかな。

エドは20年の歳月がたっても変わらずエドのままのようです。
ヴァンパイアに囚われる→ヴァンパイアにとらわれたままマヨールに意識を回復してもらう→味方か敵か不明なマヨールに一番に襲い掛かったうえで、ほかも全て全滅させようとする。
って、普通はありえないけど素晴らしくエドらしい行動には驚き。

ベイジットはどうなるんだろう。彼女はヴァンパイア化を求めてるけど、それは力を得たいからで、革命を目指してるわけでも、世界を崩壊させたいわけでもない。どれだけ魔術師偏重の環境が異常であれ、家庭に味方がいなかったと感じたとしても、彼女自身の愚かしさは救われがたいと思われてしまいますが。

スウェーデンボリーの行動に驚き。私の頭では、キエサルヒマからの侵略者リベレーターに関わることが、どういう目的につながっているのかさっぱり解らない。オーフェンには解っているのか。物語が進まないと、私には理解できなさそうです。


帯最下段「駒は、出揃ったな」は最終盤でのオーフェンのセリフ。オーフェンから見てリベレーターも何かに使われてる駒でしかないようです。オーフェンは身柄を拘束されているはずですが、様子を見ると、積極的に動いていってくれそうな・・・。やはり主人公としての活躍を期待したいです。

次の巻は「魔術学校攻防」どこか普通でない力をもったラチェットらが活躍しそうです。夏にはでるようなので、楽しみにまっています。

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