ここは関東? ~山梨の日々~

漫画・小説・ゲームなど適当に、備忘録にでもできたら。

2013年05月

そういえば、購入したあとの土曜に一気に読んだのですが、感想を書いてなかったので上げてみます。

時のみぞ知る 上下 ジェフリー・アーチャー


サイトや帯の宣伝文句の通りに、アーチャーの最高傑作になる予感がします。

章立てはアーチャーがよく使う形で、語り口がそれぞれの登場人物に変わって、同じ時間をそれぞれの視点で眺めつつ少しづつ先に進むというかたちです。このかたちだと、一つの場面を様々な角度から見れるので、その分理解が深くなって、登場人物に対する共感も深まりました。

労働者階級に生まれたハリー・クリフトンを主役に、貴族階級で親友のジャイルズ・バリントンら、多くの友人とともに真っ直ぐに成長する物語であり、バリントン家の主人ヒューゴーとハリーとに関わる謎が物語の影を差しています。
この上下巻は、ハリーが20歳頃までの話ですが、非常に真っ直ぐな育ち方をしています。貧しい暮らしでしたが、親身になってくれる大人がいて、才能を見出して成長させてくれる人もいて、親友もいる中で難関高校(高校という名前ではないですが)からオックスフォード大学に進学しています。苦悩や大変ショックな出来事はありますが、復讐や殺意といった暗いテーマは入らずに、基本的に前向きな物語ですので、そのあたりは趣味に合う合わないはあるかと思います。

とにかくどんどん引きずり込む話の展開が、読みやめ時を作ってくれません。最期の2ページの展開もまた見事で、次の巻に対する気持ちが掻きたてられます。

あえて難を述べれば、作者のこれまでの作品、「チェルシーテラスへの道」や「ケインとアベル」などとなんとなーく似たイメージが掘り起こされて、どっかで読んだような展開・・・?という気持ちにさせられる所もあります。ただ、今作のハリーは先の物語よりは少しあとの時になるので、先の作品では中年で迎えた第二次大戦を、大学に入学がきまる頃に迎えることになります。


このクリフトン年代記シリーズは三部作以上あるとのことで、まだ一部が終わったところなのでこの物語が例えば先述の「チェルシーテラス」のようにサクセスストーリーにまとまっていくのか、「ケインとアベル」のように壮大な人間ドラマとしての面が大きくなっていくのか、まだまだ分かりませんが、どちらにしても早く続きを読みたくなる作品なのは間違いないです。もう英国では3巻まで出ているそうなので、早いところの翻訳が待ち遠しいです。

俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 6 七月隆文
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早いものでもう6巻。

最近多い、長いタイトルで初めは敬遠してましたが、読んでみると面白かったパターンです。


6巻はついに九条さんがデレました。以下ネタばれしっかり入ってますのでご注意を。



九条さんが恋人候補のヒロインとかでなくて、妹だったのはよかった。これ以上増えてもアレですしね。
でも、かなりブラコンlvが高いようで結構怖い。今まで寝ている間にしたキスの回数の1007回というのを覚えてるそうな。
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デレ顔。というか、公人のファーストキスを奪ったことを反芻してのウットリ顔。デレたあとは、かなり遠慮なく危ないキャラになってます。いままでのクールと大分違いますw

お話的には、ツイッターが流行ったり、「ローマの休日」ごっこを白亜としたり、麗子の料理が炸裂したり、恵理が騒動を起こしたりと、随所に入るネタと突っ込みで笑えてかなり面白いです。

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 「ローマの休日」を演じる白亜。小動物みたいで可愛いので一番好きなキャラです。

ムダヅモ無き改革 10 大和田秀樹

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ぶっちゃけて言うと、近代麻雀の連載を欠かさず読んだので、新鮮さがあまりないです^^;

ジュンイチローに比べると、真田ははっちゃけ具合が足りないというか、驚きが少ないのが残念。オリジナルキャラってのがあるからかなぁ。
小泉純一郎→轟盲牌・ライジングサン
プーチン→バルチックフリート
ヒトラー→スーパーアーリア人
みたいなインパクトが少ない。もっとがんばれー。


相変わらずヒドイ民主党の扱いw
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先送りの野田総理
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中国様を気遣うジャスコ。

まぁ自民党も弄くられてますけどね。
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手術のついでに腹を金属で防御するようになった安倍。忍者の攻撃をこれで防御しましたw


ストーリーは、尖閣諸島の異変に感づいた真田らは、自民党への政権交代とともに、かつての仲間らとともに乗り込むことに。
そこに加わった雀士はダライ・ラマ。・・・こんな人をネタとして扱っていいのか不安になってくるな。

そして到着した尖閣諸島で待ち受けていたのは、復活した毛沢東。・・・こんな人を(以下略)。

第一の敵雀士、アビエイル・グスマンとの対局中でこの巻は終わりました。


色々な意味で不安になる展開ですが、どう決着をつけるのか、今後が楽しみです。

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 3 限定版 大森藤ノ
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第一部完。と言ってもweb版のストックはまだありますし、まだまだ出るようなので安心ですということで、序盤の見せ場で一区切りといったところ。

この巻は前半の山場、因縁の相手、ミノタウロスとの戦闘です。これまでの戦い、訓練、スキルを全部布石に使って1対1の勝負。
最期の、ファイアボルト、ファイアボルト、ファイアボルトォ!の連打がかっこいいです。

ほぼweb版と同じ展開ですが、アイズとの特訓が入ったりして終盤の戦闘に厚みを持たせてきてます。特にボコボコにされて耐久が鍛えられたのは、
ミノタウロスの攻撃→瀕死のはずがなぜか主人公補正で立ち上がる。
というような謎展開ではなくて、ちゃんと殴られて耐久が鍛えられて助かったという裏づけができたのでよかったです。

アイズはベルが気にかかるようですが、まだまだ甘い話は無くて、少しの謝罪の気持ちや急速なレベルアップの秘密が気になるという程度。ミノタウロス戦の姿を見せてなにか変わるかな。レベル1のベルにはレベル6のアイズが遠すぎますけどね。早く成長しないとね。

話に関わってくるかはわかりませんが、ベルの祖父は神様っぽいですね。となると、ベルは神様クォーター?ヘスティア様と結ばれるフラグかもw

まだweb版の既読分に追いついていませんが、早く続きがみたいなぁ。うまく行けば5巻ぐらいからは新規になるのでは?期待です。


映画「聖☆おにいさん」山梨にて観てきました。

公開二日目にしては寂しい客数。昼一の回でしたが、30人いるかな?ってところ。 ゆったり座れてよかったですが、土曜日でこれではちょっと寂しい。雨だったってことで巻き返しに期待です。

内容はほぼ原作の内容にちょっとオリジナル。立川の町の様子などに着目して日本の風景を映画の中で映し出してます。絵の感じがうまくマッチしてていい雰囲気でした。 


良かった点はやっぱりしゃべる点。声のイメージも合っていて、違和感なく楽しめた。

残念だった点は映画オリジナルの部分があまり面白くない所。仏陀の額を押す少年がやたらとクローズアップされて出番が増えてましたが、ああいう話いれる位ならガブリエルやアナンダとかを少しでも出してくれたほうがよかった。あと、立川の風景なのか知らんが、ダシツユが自動販売機に売っててイエスが驚くところがあるが、あんなんこっちも知らんよ・・・。町の様子とかはいいので、もっと二人の会話がみたいわ。
やっぱり仏陀とイエスの掛け合いが面白いわけだし、力の入れ所を間違ってたと思う。

ベストシーンはサウナでの掛け合いかな。龍二さんとのイエスの会話とか勘違いぷりと仏陀の突っ込みがよくて一番面白かった。

下は映画館でもらった冊子に載っていた特別編。地上に降りる前の二人の話です。
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